我がふるさと
我がふるさと熊野市・御浜町・紀宝町は紀伊半島の東南部、三重県の最南端に位置し、以前は交通の便も悪く陸の孤島と揶揄される地域でしたが、 現在は高速道路(自動車専用道路)も整備され、関西、中京の都市圏より日帰りでのアクセスが可能となるなど変わりつつあります。
また、この地域は山に囲まれ、海に面し、川が流れる自然が豊かな地で子供達は海や川で泳ぎ・魚を捕まえ山野を駆け巡り昆虫を捕まえるなど自然と戯れ ることのできる今の日本が失いつつある古き良き時代が残る素晴らしいふるさとです。
我がふるさとの財産
花窟神社では毎年2月2日と10月2日に御縄掛け神事が行われ、また、毎年8月には海上に浮かべた イカダの上の三尺玉をその場で爆発させる『三尺玉会場自爆』や轟音轟く『鬼ヶ城大仕掛』などが見どころの 『熊野大花火大会』、ひもの付いた松明を回転させながら、約20mの高さのある杉柱に取り付けられた 竹籠めがけて投げ入れる『柱まつり』がメインの『紀和の火祭り』などの歴史あるイベントが多く開催されるなど 自然と歴史が息づいたまちです。
熊野古道に関する詳しい内容・コース等についてはこちら我がふるさとには平成16年にユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録された 伊勢神宮と熊野速玉大社を結ぶ『熊野古道~伊勢路~』や日本最古の神社と言われる『花窟神社』などがあり、歴史を垣間見ることのできる地域です。
我がふるさとの材 ~熊野材~
我がふるさとの材(熊野材)は温暖多雨な気候と良質な土壌に育まれた木材で、真っ直ぐな長尺材や、大径材 がとれ古くから大阪城の築城や江戸城増築にも使用された歴史があるなど良材として使用されてきました。
特徴としては油分を多く含んでおり柔軟性に富み強靭な構造材がとれ、また、汚れがつきにくくツヤが出るので内装材にも最適です。
現在の日本では木造建築が少なくなり、また、大手メーカーなどの大量ロットに対応できる輸入材が増加し国産材の需要は 衰退の一途をたどっています。しかし、家を建てる場合など地域特有の気候風土で育った木材を利用することが長く人に優しく快適な家を建てる最適な方法です。
また、国産材(地域材)を利用することにより温暖化防止に寄与し、荒廃森林が減少し災害を防止するなど地域の環境を守り、活性化させることにも繋がります。
我がふるさとの未来へ
過疎地における若者離れ・高齢化問題は我がふるさとでも深刻な問題です。農林漁業の一次産業が主であるこの地域から若者が学ぶ場・働く場を求め都会へ出て行く事は致し方ない事かもしれません。
他にも様々な問題が山積するこの地域ですが、ようやく道路網も整備され地域発展のチャンスとなりつつある中、今後も官民・異業種間で協力しながら この地を盛り上げ、次世代の子供たちがいつでも笑顔で帰ってこれる自然豊かなふるさとを守り受け継いで行く事が大人たちの大切な役目だと思います。
森林組合としても次世代の子供たちのため、ふるさとの自然・森林が荒廃することの無いようこれからも努めてまいります。